新潟県と山形県で行われたモニターツアーに参加させていただきました!

ワヲジャパントラベルに来春から入社予定で、現在インターンとして勤務している竹内です。

11月23日から11月24日にかけて山形県鶴岡市と新潟県村上市、新潟市で開催されたモニターツアーに参加させていただきました。

1日目は山形県鶴岡市を訪れ、伝統芸能である黒川能を鑑賞しました。その後、戊辰戦争後に士族からの転身を余儀なくされた庄内藩の元武士たちが、刀を捨て鍬を取り開墾した松ヶ岡開墾場を見学し、シルク未来館で鶴岡市の絹産業の歴史と未来を学びました。各スポットで地域の方からお話をいただき鶴岡の方々が伝統を大切にしながら、それを現代そして未来に継承しようとしている姿が印象的でした。

黒川能を鑑賞させていただいた春日神社
松ヶ岡開墾場
シルク未来館の様子
より多くの人に絹に親しんでほしいという思いから、絹の量り売りを行っているKibisoショップ

鶴岡市は日本で初めてユネスコ食文化創造都市に選ばれた場所で、生きた文化財とも言える「在来作物」が数多く存在します。在来作物は、その土地で長年栽培され、人々に親しまれてきた野菜、果樹、穀類などで鶴岡市には、これらを守り繋ぐ農家の方が多くいらっしゃるのです。夕食の際には農家の方々と共に食事を楽しむ「食楽」というスタイルで鶴岡市在来の作物が使われた食事をいただきました。普段は関わることができない生産者と一緒に食事をすることで、料理に使われている各素材のストーリーを知ることができ、非常に貴重な体験となりました。

地元で育てられた新鮮な野菜を使った一品
農家の方から生産過程について資料を用いながら説明していただきました。

2日目は新潟県の村上市と新潟市を訪れました。「鮭のまち」として知られる村上市では、鮭を無駄なく利用する独自の習慣が根付いています。ツアーでは千年鮭きっかわで塩引き鮭の見学を行い、その後鮭専門店で様々な部位を使用した料理を堪能しました。特に、鮭の骨や皮、えら、頭まで有効に活用される姿勢に感心しました。村上市はまた、約400年の歴史を誇る北限の茶処としても有名です。今回は目の前でお茶を入れていただき、一煎目と二煎目の違いを味わいました。

「千年鮭 きっかわ」天井の梁からつり下がっている沢山の鮭
村上茶「富士美園」

夕食では「水と土によって育まれた米どころ新潟の食文化」をテーマに新潟県の豊富な食材を使用した懐石料理をいただきました。このツアーでは特別に北方文化博物館大広間という会場を使用させていただき、美しい庭園の景色を眺めながら食事をいただきましたが、新潟の食文化に根付いた伝統的な懐石料理の中に、地元ならではの風土や味覚が感じられ、その土地の食文化に触れる体験になりました。

2日間のモニターツアーを通じて、各地の魅力を知ることはもちろん、地元の方とお話することでそこに暮らす人たちの魅力を再発見することができました。
今回のモニターツアーでの体験や繋がりを活かして、今後、このような地域の方と関わり合えるようなコンテンツをツアー内で提供していけるよう努めていきたいです。