弊社では、外国からの旅行客の皆様に日本を存分に楽しんでいただけるよう、各地域の受け入れ体制の整備に取り組んでおります。その一環として、自治体やDMOの皆様と連携し、通訳ガイドの育成に努めています。
その中で、今年度は一般社団法人広島県観光連盟(HIT)と公益社団法人京都市観光協会が2022年6月に締結した「ひろし・みやこ同盟」の一環として、広島と京都間の外国人観光客の周遊促進を目的とした通訳ガイドの実地研修を担当させていただきました。
実地研修を通じ、ガイドネットワーク構築と広島県内の観光地への理解を深める
今年度で3度目となる研修には、広島と京都から通訳ガイド23名が参加しました。参加者は、広島県の中でも、今後外国人旅行客の更なる来訪が見込まれる地域を巡り、県内の観光地に対する理解を深めるとともに、ガイドスキルの向上とネットワークの構築を目指し、2日間にわたる実地研修を行いました。
<実地研修での周遊スポット>
1日目:福山市(福山城、鞆の浦、神勝寺)、尾道市
2日目:尾道市(瀬戸田、しまなみサイクリングルート、千光寺)
<写真>




研修では、広島県内の参加者と京都府の参加者がより多く交流できるよう、5名程度の小グループに分けて実施しました。周遊スポットでは、広島県の参加者が京都府の参加者に対してガイディングを行い、アウトプットの機会を提供しました。また、現地事業者の方々から地域の情報を教えていただく形でインプットの機会も設け、アウトプットとインプットのバランスを取ることで、参加者がより充実した学びを得られるように配慮しました。
本研修の1日目には、RCC中国放送の方が取材に来てくださり、研修の様子をまとめてくださいました。ぜひご覧ください。RCC 動画URL: https://youtu.be/SQwpLFfN5l4?feature=shared
<参加者の声>
「ガイドを始めると個人の仕事が多くなりますが、こうして他都市のガイドさんとの交流や研修を通じて、各都市の課題や違いだけではなく、いいところやおいしいものを共有できることでより刺激になり、大変勉強になりました。今後も引き続き、交流を続けていければと思います。」
「今回の研修はとてもよかったです。広島のガイドさんとたくさん交流ができて、なかなか普段いけない福山市、尾道市にもいけました。今回お客様にご案内する時に日本の伝統文化、伝統産業以外のこと、例えばしまなみ海道、鞆の浦など自然豊かなところもご紹介できるようになりました。日本の関西に京都に何回もきたお客様に福山市、尾道市のステキな観光スポット情報も発信していきたいです。」
「オーバーツーリズムに悩まされている京都から行くと、どこも静かで落ち着いて観光できる街だと感じました。一方で私たちガイドは、今後も観光慣れしていない地元の方への配慮を忘れてはいけないと思いました。」
本事業の実施を通じて、広島と京都のガイド間のつながりが深まり、今後、京都や広島を訪れる外国人旅行客の方々に対応するための情報交換やゲストの相互送客の機会が生まれることに寄与したと考えております。今後も日本を訪れる外国人旅行客に日本の魅力を伝えるために、これまでに培ったガイド研修等のノウハウを活かし、外国人旅行客の皆様に素晴らしい時間を提供できる通訳ガイドの育成に引き続き取り組んでまいりたいと考えております。